「配当金生活」って現実的?いくら必要か計算してみた結果

誰もが一度は憧れる“配当金だけで暮らす生活”
「働かなくても、毎月配当金が入ってくる」
そんな生活に、憧れを抱いたことがある人は多いはずです。
僕自身もそのひとりでした。
でも実際のところ、配当金だけで生活するって本当に現実的なのか?
今回は自分の生活費をベースに、目標配当金額や必要資産をシミュレーションしてみました。
目標金額は「月25万円」|理由は生活費から逆算
僕の目標は、月25万円の配当金を得ることです。
この金額の根拠はとてもシンプルで、現在の基礎生活費がだいたい25万円だからです。
- 家賃(住宅ローン含む)
- 食費・日用品
- 光熱費・通信費
- 最低限の娯楽費
「ぜいたくはできないけど、普通に暮らせる金額」
これが、僕にとっての自由に生きるための目標になっています。
配当金で25万円/月を得るには?|必要資産をシミュレーション
では、月25万円=年300万円の配当金を得るためには、どれくらいの元本が必要なのか?
配当利回り別に、ざっくり計算してみました👇
利回り | 必要元本(年間300万円÷利回り) |
---|---|
3% | 1億円 |
4% | 7,500万円 |
5% | 6,000万円 |
6% | 5,000万円 |
現実的に見て、5〜6%の利回りが「高配当株投資」の上限に近い水準です。
つまり、最低でも5,000万〜6,000万円が1つの目安になるわけですね。
現実に目を向けると…「配当金生活」は甘くない
「じゃあ5,000万円あれば配当金生活できるじゃん!」
…と言いたいところですが、もちろん注意点もあります。
▷① 税金で約20%引かれる
配当金は原則として約20.315%の税金が引かれます。
つまり、実質的な手取りは
年300万円 → 手取り約240万円(= 月20万円)
になってしまうんですね。
「手取り25万円」を目指すなら、年375万円(税引前)の配当金が必要になります。
▷② 減配リスクがある
高配当株は業績や配当政策の変更によって減配や無配になるリスクもあります。
「この銘柄ならずっと安定」とは限らないのが現実です。
▷③ 物価上昇や生活費の変化
今の25万円が将来も同じ価値とは限りません。
インフレや子どもの成長など、ライフステージによって支出は変わるものです。
それでも「目指す価値」はある
こうして見ていくと、配当金生活を実現するには相応の資産が必要で、
決して“楽して儲かる夢の仕組み”ではありません。
でも、僕はそれでも「配当金生活を目指す価値はある」と思っています。
なぜなら、
- 「働かなくても収入がある」という安心感
- 投資へのモチベーションが継続する
- 生活と資産がつながる感覚が得られる
そんな心理的メリットがあるからです。
おわりに:まずは1万円でも、配当金が“味方”になる感覚を
いきなり生活費のすべてを賄うだけの配当金を受け取ることは難しいです。
しかし、初めて受け取った数百円の配当金で「お金が働いてる!」という喜びを感じました。
そして、そこから少しずつでも積み上げていけば、
将来的に生き方を自由に選べる土台になるかもしれません。
だからこそ、これからもコツコツと、
自分なりの配当金ポートフォリオを育てていきたいと思っています。