[横河ブリッジHD(5911)]は優良高配当株なのか分析してみた【2024年7月10日時点】
横河ブリッジHD(5911)への投資を検討しているけど・・・・
- どんな会社なの?
- 優良高配当銘柄なの?
- 他の人の分析結果がしりたい
こんな悩みをかかえた人にむけた記事です。
この記事を読むと横河ブリッジHD(5911)が優良高配当銘柄なのかがわかります。
- 横河ブリッジHD(5911)の業績・財務状況
- 横河ブリッジHD(5911)の株主還元姿勢
- 横河ブリッジHD(5911)がオススメ高配当株であるか
基本情報
まずは、横河ブリッジHD(5911)の基本情報をまとめました。
事業内容
橋梁メーカーの国内最大手です。
橋梁とは「河川、渓谷、湖沼、海峡、運河、道路、鉄道などの上方に輸送路を設けるためにつくられる構造物の総称」で、つまり橋のことですね。
明石海峡大橋やレインボーブリッジなどの有名な橋の建築にも携わっている企業です。
また、橋を架けるだけでなく保守点検などの保全事業も行っており、昨今の橋の老朽化問題においてなくてはならない企業ですね。
その他、独自の鋼構造技術を活かした「yess建築」で、
システム建築の分野においても業界1位の地位を確立しているようです。
その他企業情報
証券コード | 5911 |
業種 | 金属製品 |
決算月 | 3月 |
配当支払月 | 6月 12月 |
時価総額 | 1194億円 |
上場年月 | 1961年10月 |
業績
横河ブリッジHD(5911)の業績を「売上・営業利益」「営業利益率」「EPS」の
3つの観点から分析していきます。
売上・営業利益
※出典:IR BANK
売上高は多少のデコボコはありますが、基本的には右肩上がり。
営業利益も同じくデコボコありますが伸びておりますね。
2008年に1回赤字があるものの、リーマンショックやコロナショック時にも
しっかりと黒字を出しており頼もしい限りですね。
※出典:横河ブリッジHD HP
直近決算の売上高内訳を確認すると、
橋梁事業が59.4%、エンジニアリング関連事業は38.4%、その他で2.2%です。
売上の過半数を占める橋梁事業がしっかり伸びていますね。
さらに、日本で新しい橋がどんどん増えていく未来は想像しにくいので、
今ある橋のメンテナンスを行う保全事業や海外事業が伸びているのはいいですね。
ただ、橋梁事業以外が伸び悩んでいるのが懸念点です。
営業利益率
※出典:IR BANK
営業利益率は10%あればとても収益性が高いと言われています。
過去は低水準でしたが近年では10%近くの水準まであがってきており、
収益性が改善しているのがわかります。
橋梁メーカーは参入障壁が高そうなので、競争力はありそうですね。
EPS
※出典:IR BANK
収益性が改善したことにより2018年よりEPSが大幅に伸びています。
近年も微増を続けているので、これからの伸びにも期待していきたいですね。
とにかく売上高がのばせるか、収益性が改善するかが鍵になりそうです。
財務状況
自己資本比率
※出典:IR BANK
10年以上にわたって自己資本比率が50%を超えて推移しています。
倒産リスクがかなり低い企業なので景気に左右されず、安心して株をホールドできそうですね。
現金等
※出典:IR BANK
現金も順調に積み上がっております。
株主還元姿勢を勘案して考えると簡単には減配しなさそうですね。
配当
一株配当・配当性向
※出典:IR BANK
配当金推移はきれいな右肩上がり。配当性向も30%とまだまだ増配余地がありそうです。
また、2024年3月から累進配当の宣言、2023年3月から引き続きの10億円超えの自己株式の取得などを実施しています。
積極的な株主還元で、これからの増配にも期待ができますので、非常に好感がもてます。
株主優待情報
横河ブリッジHD(5911)には株主優待があります。
毎年3月31日時点で1000株以上保有している株主に以下の商品が贈呈されます。
1000株以上を保有(5年未満) | クオカード1000円分 |
1000株以上を保有(5年以上) | クオカード2000円分 |
1000株保有の割には金額的に少ない優待ですね。
利回り的には株主優待を目的に投資はしないほうがいいのではないかとおもいます。
結論:オススメ高配当銘柄!
売上の伸びに懸念はあるものの、
業績も安定しており、財務も優良でタイミングによっては投資を検討してもいい銘柄だと思います。
直近3年の平均利回りは3.59%ですので、
利回りが3.8%を超えたら投資を検討してみてもいいのではないかと思います。
金属製品の業種での高配当銘柄は珍しいので、ポートフォリオの分散に投資を検討してみてはいかがでしょうか?
ではでは