普通の会社員がコーストFIREを目指すべき理由

FIREって、実は4種類あるって知ってましたか?
「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」という言葉はここ数年で一気に浸透しました。
でも一口にFIREといっても、実は“4つのタイプ”があるのをご存じでしょうか?
- Fat FIRE(ファットファイア)
- Lean FIRE(リーンファイア)
- Barista FIRE(バリスタファイア)
- Coast FIRE(コーストファイア)
それぞれに特徴とメリット・デメリットがあり、向いている人も異なります。
そしてこの記事では、普通の会社員が現実的に目指せる「コーストFIRE」こそ、いちばんバランスが取れた選択肢だと考える理由をお伝えします。
1. まずはFIREの4タイプをざっくり解説
▶ Fat FIRE(ファット・ファイア)
高水準な生活を保ちながら完全リタイアするスタイル。
- 生活費月40〜50万円以上をカバーする資産が必要
- 必要資産:1.5〜3億円以上
向いている人:超高年収・起業家・資産家など
デメリット:目標が高く、一般的な会社員では非現実的
▶ Lean FIRE(リーン・ファイア)
最低限の支出で生活し、早期リタイアを実現するスタイル。
- 月10〜15万円ほどの生活費で設計
- 必要資産:3,000万〜5,000万円前後
向いている人:質素な生活に抵抗がない人
デメリット:生活の自由度が下がる/想定外の出費に弱い
▶ Barista FIRE(バリスタ・ファイア)
資産収入+パートや副業など軽めの労働で生活費をまかなうスタイル。
- 一部を自分で働いて補う「半FIRE」
- 海外ではバリスタなどのゆるい仕事から名付けられた
向いている人:働くことが嫌ではない/社会との関わりも大切にしたい人
デメリット:完全な自由ではなく、定期的な労働は必要
▶ Coast FIRE(コースト・ファイア)
若いうちに老後資金を作り、その後は“いまの生活費のみ稼げばOK”な状態をつくるスタイル。
- 老後資産はすでに確保済み
- 今は最低限の生活費を稼ぐだけでOK
向いている人:将来に備えながら、今の暮らしや働き方の自由も大切にしたい人
デメリット:時間をかけた資産運用が前提/老後まで資産を引き出せない
2. なぜ“普通の会社員”にはコーストFIREがおすすめなのか?
僕自身、いくつかのFIREスタイルを検討したうえで「コーストFIRE」を目指すことに決めました。
その理由は、“現実的な到達可能性”と“バランスの良さ”にあるからです。
● 理由①:高収入じゃなくてもOK
Fat FIREのように1億円以上の資産を目指すには、高年収や事業の成功が前提です。
でもコーストFIREなら、
- 20代〜30代のうちに
- 月5〜10万円をインデックス投資などで積立
- 40代以降は資産を寝かせるだけでOK
という設計が可能。
ふつうの会社員でも十分目指せるライフプランです。
● 理由②:将来に備えつつ「今の幸せ」もあきらめない
FIREにありがちなのが、「節約ばかりで今を楽しめない」状態。
でもコーストFIREは、老後の不安を手放したうえで“今”を楽しむ余裕をつくる考え方です。
- 家族との時間
- 趣味や学びへの投資
- 心にゆとりのある働き方
こうした「人生の潤い」も諦めなくていいのが、僕が一番惹かれたポイントでした。
● 理由③:働き方の自由度が高まる
老後資金を確保した上で生活費だけ稼げばOKなので、
- 転職して収入が下がってもOK
- 副業・フリーランスに挑戦してもOK
- 働く日数を減らす選択もOK
というように、「選べる働き方」が一気に広がるのがコーストFIREです。
3. 僕のケース:投資と節約で土台をつくった
僕自身は、以下のような流れでコーストFIREを目指してきました:
- 支出管理を「仕組み化」して貯蓄率アップ
- つみたてNISA・iDeCo・インデックス投資で将来資産を構築
- 保険や固定費を見直し、支出の最適化
- 副業やブログで今の働き方も柔軟に
すでに老後の資金は目処が立ち、これからは「働き方と暮らし方の自由度を上げる」ステージに入っています。
まとめ:FIREの“正解”は人それぞれ。でもコーストFIREは万人向け
- Fat FIRE:ハードル高すぎ
- Lean FIRE:生活の余裕がなさすぎ
- Barista FIRE:自由度が中途半端
- Coast FIRE:ちょうどいい
目標とする生活は人それぞれですが、家族がいる・働き続けたい・今も楽しみたい…そんな“普通のサラリーマン”にこそコーストFIREはフィットすると思います。